ファッションのデザインは保護できないと思われがちですが、実は意匠登録で保護することができます。大切なブランドだからこそ、思いのあるデザインだからこそ意匠で保護し、模倣から守る必要あります。意匠の場合は特許などと比べて審査のハードルが高いものではなく、過去に似たようなデザインがなければ意匠登録することができます(※正確には、その他の条件もあります。)。
以下、意匠登録によるファッション保護事例をご紹介します。
Tシャツ1 意匠登録1694182 意匠登録1694181 CQKTシャツの表のデザインとTシャツ全体の形状も含めて意匠登録している例。Tシャツの形状も保護範囲は含まれるがありふれた形状であるので、オーソドックスなTシャツはすべて保護範囲に含まれる可能性がある。
四角で囲ったニ点鎖線の内側のパンダの絵柄について保護しており、その四角の外側は破線で描かれているので保護範囲からは除外される。つまり、破線部分については多少の形状変化があっても保護される。
意匠権者はナイキ イノヴェイト シーヴィー。ベストの模様ではなく、全体のシルエットについて保護している。左側にジッパーがついており、さらにその左側に長尺のデザインが付与される点が特徴だと思われる。
全面の左胸元ポケット、下方の左右ポケット、背面の尾錠は破線で描かれているので権利範囲から除外されなんでもいいことなる。全面のボタンが複数ある点とボタンの大きさが違う点が特徴となる可能性が高い。
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