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2022年度JETRO外国申请助成金(最高300万日元)指南

Written by 弁理士 杉浦健文 | 1970/01/01

ご注意:本記事は2022年度のジェトロ外国申请助成金の情報に基づいています。助成金制度は毎年度更新されるため、最新年度の募集要項・申請期限・助成額等については、必ずジェトロ公式サイトまたは各地域の実施窓口にて最新情報をご確認ください。制度の基本的な仕組みや申請のポイントは例年共通する部分が多いため、参考としてお役立てください。

专利代理师の杉浦です。海外で自社の技術やブランドを守りたい。しかし、外国申请には高額な費用がかかる。そんな中小企业の皆様にとって強い味方となるのが、ジェトロ(日本貿易振興機構)の外国申请助成金です。

この助成金は、外国への知识产权権申请にかかる費用の一部を補助してくれる制度で、最大300万円(助成率1/2)が支給されます。この機会に、外国申请・国际申请にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

目次

  1. ジェトロ外国申请助成金とは
  2. 助成金の対象範囲 - 何がカバーされるのか
  3. 知识产权種別ごとの助成金額比較表
  4. 対象となる企業・申請資格
  5. 2022年度の募集スケジュール
  6. 申請方法と必要書類
  7. 申請スケジュールの立て方と成功のコツ
  8. 関西地域の実施窓口一覧
  9. 主な申请先の国・地域
  10. 過去の利用企業と成功事例
  11. 专利代理师からの実務アドバイス
  12. よくあるご質問(FAQ)
  13. ご相談・お問い合わせ

ジェトロ外国申请助成金とは

ジェトロ外国申请助成金(正式名称:中小企业等外国申请支援事業)は、中小企业が海外で知识产权権を取得する際にかかる費用の一部を国が補助する制度です。経済産業省・专利局が所管し、ジェトロ(日本貿易振興機構)および各都道府県の実施機関が窓口となって運営されています。

海外市場に製品やサービスを展開する際、現地での专利・商标・外观设计の取得は不可欠です。しかし、外国申请には翻訳費用、現地代理人費用、各国专利局への手数料など、国内申请の数倍のコストがかかるのが実情です。この助成金は、そうした費用負担を軽減し、中小企业の海外知识产权战略を後押しすることを目的としています。

助成金のポイント:最大300万円(助成率1/2)が支給されます。つまり、外国申请にかかった経費の半分(上限300万円)を助成金でまかなうことができます。例えば、600万円の申请費用がかかった場合、300万円の助成を受けられる計算です。

この助成金は毎年、概ね5月から7月の期間に募集が行われます。また、ジェトロ本部だけでなく、各都道府県にも同様の助成金制度(実施窓口が異なるだけで内容は同じ)がありますので、お住まいの地域の窓口にもご相談いただけます。

助成金の対象範囲 - 何がカバーされるのか

この助成金は、外国申请(专利、外观设计、商标)および国际申请(PCT申请、ハーグ申请、马德里议定书申请)にかかる幅広い費用を対象としています。

対象となる申请の種類

直接申请:各国の专利局に直接申请する方法です。米国、中国、韓国、台湾などへの专利申请、商标申请、外观设计申请が対象です。

国际申请:PCT申请(专利協力条約に基づく国际申请)、マドリッド・プロトコル申请(商标の国际申请)、海牙协定申请(外观设计の国际申请)も対象です。

対象となる費用の内訳

具体的に助成対象となる費用は以下のとおりです。

  • 外国专利局等への申请料
  • 現地代理人(专利代理师・弁護士)の費用
  • 翻訳費用
  • 国内代理人(专利代理师)の費用
  • PCT国际申请に係る各指定国への移行時の手数料
  • 审查請求料
  • 优先权主張料
  • 補正料
  • 申请維持年金
  • PPH(专利审查ハイウェイ)費用

賢い活用法:あらかじめPCT申请をしておき、その後各国に国内移行する際にこの助成金を使えば、国内移行費用、翻訳料、审查請求料などが助成対象となります。PCT申请から各国移行のタイミングを助成金募集期間に合わせることで、費用を大幅に節約することができます。

知识产权種別ごとの助成金額比較表

助成金額は知识产权の種類と申请方法によって上限が異なります。以下の表をご参考ください。

知识产权の種類 申请方法 助成上限額(1件) 助成率
专利 直接申请(パリルート) 150万円 1/2以内
专利 PCT国际申请 150万円 1/2以内
实用新型 直接申请 60万円 1/2以内
外观设计 直接申请 60万円 1/2以内
外观设计 ハーグ国际申请 60万円 1/2以内
商标 直接申请 60万円 1/2以内
商标 马德里议定书国际申请 60万円 1/2以内
合計上限 1企業あたり年間300万円まで(複数案件の合計)
補足:上記の金額は1案件あたりの上限です。複数の案件を同時に申請することが可能で、合計で年間最大300万円まで助成を受けることができます。例えば、专利のPCT申请で150万円、商标の马德里议定书申请で60万円、合計210万円の助成を受けるといった組み合わせが可能です。

対象となる企業・申請資格

この助成金を利用するためには、以下の要件を満たす必要があります。

対象者の要件

  • 中小企业者(中小企业基本法に定義される中小企业)
  • 中小企业で構成されるグループ(構成員のうち中小企业者が3分の2以上)
  • 地域団体商标を申请する組合等

中小企业の定義(業種別の資本金・従業員数)

業種 資本金 従業員数
製造業・その他 3億円以下 300人以下
卸売業 1億円以下 100人以下
小売業 5千万円以下 50人以下
サービス業 5千万円以下 100人以下

个人事业主の方へ:个人事业主であっても、従業員数が上記基準を満たしていれば申請対象となります。また、スタートアップ企業の場合、設立間もない企業であっても申請が可能です。ただし、決算書2期分の提出が必要なため、設立1期目の場合は対応を相談する必要があります。

2022年度の募集スケジュール

2022年度は、ジェトロが窓口となる助成金の募集が合計2回行われました。例年は1回の募集であるケースが多いですが、この年は以下のとおり2回実施されました。

募集回 応募期間
第1回 2022年5月9日(月)〜 5月31日(火)
第2回 2022年7月1日(金)〜 7月29日(金)
重要:応募期間は短いため(約3週間〜1ヶ月)、事前に書類の準備を済ませておくことが採択への鍵です。毎年の募集開始時期はジェトロのウェブサイトやメールマガジンで告知されますので、定期的にチェックされることをお勧めします。

申請方法と必要書類

申請方法は、jGrants(補助金申請システム)を使うオンライン申請と、郵送による申請の2つがあります。

jGrants(電子申請)を利用する場合

jGrantsを利用するためには、あらかじめgBizID(GビジネスID)というアカウントを取得する必要があります。gBizIDの発行には印鑑証明書などの書類が必要で、注册完了まで約2週間かかります。

注意:gBizIDの取得には2週間程度かかりますので、募集開始前に余裕を持って準備してください。募集期間が始まってから取得しようとすると、間に合わない可能性があります。

参考リンク:

必要書類一覧

申請に必要な書類は以下のとおりです(会社の状況に応じて不要な書類もあります)。

No. 書類名 備考
1 申請書 所定の様式あり
2 協力承諾書 -
3 登記簿謄本 法人の場合
4 会社事業概述 事業内容がわかる資料
5 役員名簿 -
6 決算書 2期分 直近2期分が必要
7 申请書類等 申请予定の書類一式
8 見積書 印紙代・代理人費用・現地費用等を詳細に明示
9 資金計画 -
10 先行技術调查报告书/先行注册调查报告书 最重要書類の一つ
11 共同申请の持分割合書類 共同申请の場合のみ
12 「延長枠」事情説明書 延長枠希望者のみ
13 賃金引上げ計画関連書類 該当者のみ

当事務所のサポート:

書類の中で特にハードルが高いのが「No.10 先行技術调查报告书/先行注册调查报告书」です。当事務所では、担当专利代理师が申请を希望する国ごとに先行技術調査を行い、報告書の作成までサポートいたします。申請書類全体の作成支援も承っておりますので、お気軽にご相談ください。

申請スケジュールの立て方と成功のコツ

助成金の採択率を高めるためには、計画的な準備が欠かせません。以下に、专利代理师としての経験に基づいた実務的なアドバイスをお伝えします。

理想的な準備スケジュール(例:5月募集の場合)

時期 やるべきこと
1〜2月 外国申请戦略の検討、申请先の国の選定、专利代理师への相談開始
2〜3月 gBizIDの取得手续き開始、先行技術調査の依頼
3〜4月 見積書の取得、申請書類のドラフト作成、先行技術调查报告书の完成
4月 申請書類の最終チェック、必要書類の最終確認
5月上旬 募集開始後すぐに申請を提出

採択率を高める5つのポイント

1. 先行技術调查报告书を丁寧に作成する

审查員が最も重視する書類の一つです。申请する知识产权が注册される可能性を客観的なデータで示しましょう。

2. 海外事業計画を具体的に記載する

なぜその国に申请するのか、具体的な事業展開計画を明確に示すことが重要です。

3. 見積書は詳細に明示する

印紙代、代理人費用、現地費用など、費用の内訳を項目ごとに詳細に記載してください。大まかな見積もりは审查でマイナス評価になります。

4. 書類の不備をなくす

書類の不備は不採択の大きな原因です。提出前に专利代理师のチェックを受けることを強くお勧めします。

5. 締め切り間際を避ける

募集期間の序盤に提出するのが理想的です。締め切り間際は窓口も混雑し、不備があった場合の修正時間も取れません。

関西地域の実施窓口一覧

ジェトロ本部だけでなく、各都道府県の窓口からも申請が可能です。内容はジェトロの助成金と同じで、窓口が異なるだけです。地域の窓口の方が親身に対応してくれる場合も多いので、お近くの窓口へのご相談もお勧めします。

当事務所でも過去にクライアント様とともに大阪産業局に伺い、专利・外观设计・商标のすべての申請が許可され、助成金を獲得した実績がございます。大阪産業局の担当者の方にはとても親身に対応いただきました。

地域 実施機関 所在地 電話番号
京都市 (公財)京都高度技術研究所 京都市下京区中堂寺南町134番地 075-366-5270
京都府 京都産業21 京都市下京区中堂寺南町134 京都府産業支援センター内 075-315-9425
大阪府 (公財)大阪産業局 東大阪市荒本北1-4-17 クリエイション・コア東大阪北館1階 06-6748-1052
兵庫県 (公財)新産業創造研究機構 神戸市中央区港島中町6丁目1 神戸商工会議所会館4階 078-306-6808
奈良県 (公財)奈良県地域産業振興センター 奈良市柏木町129-1 奈良県産業振興総合センター3階 0742-36-8312
和歌山県 (公財)わかやま産業振興財団 和歌山市本町二丁目1番地 フォルテワジマ6階 073-432-5122

主な申请先の国・地域

申请先は、申请人が希望する国であればどこでも対象となります。日本企業に人気のある主な申请先は以下のとおりです。

地域 主な申请先
アジア 中国、韓国、台湾、タイ、ベトナム、インドネシア、インド
アメリカ 米国、カナダ、メキシコ、ブラジル
ヨーロッパ 欧州(EPO)、ドイツ、フランス、イギリス
大洋州 オーストラリア、ニュージーランド
アフリカ・中東 南アフリカ、UAE、サウジアラビアなど

過去の利用企業と成功事例

知识产权事務所エボリクスでは、これまで以下のような業種のクライアント様の助成金申請をお手伝いさせていただきました。

  • アパレル会社(商标の马德里议定书申请)
  • 美容商品メーカー(商标・外观设计の外国申请)
  • 樹脂成形品・日用雑貨品メーカー(专利・外观设计の外国申请)

また、专利局が発行している外国申请補助金事例集によると、株式会社エアウィーヴ(愛知県)、濵田酒造株式会社(鹿児島県)、本坊酒造株式会社(鹿児島県)、及源鋳造株式会社(岩手県)、メロディ・インターナショナル株式会社(香川県)、株式会社アサヒメッキ(鳥取県)、株式会社石野製作所(石川県)、理研興業株式会社(北海道)、株式会社グリーンベル(大阪府)など、多数の企業がこの制度を活用しています。

詳しくは专利局の事例集をご参照ください:
专利局 外国申请補助金事例集(PDF)

专利代理师からの実務アドバイス

助成金の申請をお手伝いしてきた経験から、よくあるつまずきポイントと対処法をお伝えします。

見積書の作成で注意すべきこと

見積書は費用の内訳を詳細に記載する必要があります。「外国申请費用一式」のような大雑把な記載では审查を通過できません。具体的には、以下の項目ごとに金額を明示してください。

  • 各国专利局への印紙代(申请料、审查請求料等)
  • 現地代理人費用(国ごとに分けて記載)
  • 翻訳費用(言語・分量を明示)
  • 国内代理人費用

先行技術调查报告书のクオリティ

先行技術调查报告书は、申请しようとする知识产权が外国でも注册される見込みがあることを示す重要な書類です。自社だけで作成するのは難しいため、専門家(专利代理师)に依頼されることをお勧めします。

当事務所では、担当专利代理师が申请を希望する国ごとに先行技術調査を実施し、報告書をまとめさせていただきます。調査結果に基づいて、申请戦略の見直しやクレームの調整もご提案いたします。

PCT申请と助成金のタイミング戦略

PCT申请は優先日から30ヶ月以内に各国への国内移行が必要です。この国内移行のタイミングを助成金の募集時期に合わせることで、最も費用対効果の高い形で助成金を活用できます。各国移行時にかかる翻訳料や現地代理人費用は高額になりがちですので、計画的にスケジュールを組みましょう。

よくあるご質問(FAQ)

Q1. 个人事业主でも申請できますか?

はい、中小企业基本法に定める中小企业者の要件を満たしていれば、个人事业主の方も申請可能です。

Q2. すでに外国申请を済ませている場合でも申請できますか?

原則として、助成金の交付決定前に支払った費用は対象になりません。ただし、PCT申请の各国移行時の費用など、今後発生する費用については申請可能な場合があります。詳細は窓口にご確認ください。

Q3. 採択されなかった場合、再度申請できますか?

はい、不採択であっても次回の募集で再度申請することが可能です。不採択の理由を踏まえて書類を改善し、再チャレンジされることをお勧めします。

Q4. 複数の国に同時に申请する場合、それぞれ別に申請が必要ですか?

いいえ、1つの申請書の中で複数の申请先をまとめて申請できます。ただし、申请先ごとに見積書や計画書を用意する必要があります。

Q5. 助成金の支給はいつ頃ですか?

助成金は後払い(精算払い)です。実際に外国申请を行い、費用を支払った後に、実績報告書を提出して精算されます。申请費用はまず自社で立て替える必要がある点にご注意ください。

Q6. 专利代理师費用も助成対象ですか?

はい、国内专利代理师の手数料および現地代理人の費用も助成対象となります。翻訳費用も含まれます。

Q7. ジェトロの窓口と都道府県の窓口、どちらに申請すべきですか?

助成金の内容・金額は同じです。お住まいの地域に窓口がある場合は、地域の窓口の方が対面での相談がしやすく、きめ細かなサポートを受けられる場合が多いです。ただし、募集時期が異なる場合があるため、両方の情報を確認されることをお勧めします。

ご相談・お問い合わせ

当事務所では外国申请助成金の申請代理を承っており、豊富な経験と実績がございます。先行技術调查报告书の作成から申請書類の準備、提出まで、一貫してサポートいたします。

外国申请の助成金についてご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。初回のご相談は無料です。

ジェトロの助成金詳細ページ:
https://www.jetro.go.jp/services/ip_service_overseas_appli.html