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【失敗しない】商標登録・出願に強い事務所・弁理士の選び方とは?5つの比較ポイントを徹底解説

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「新しいサービス名を決めたので、商標登録をしておきたい」

「社名のブランド化を進めたいが、トラブルは避けたい」

そう考えてインターネットで検索を始めると、格安のオンラインサービスから老舗の特許事務所まで、無数の選択肢が出てきて途方に暮れてしまうことはありませんか?

  • 「費用が安いところにお願いして、本当に大丈夫だろうか?」

  • 「もし審査に落ちてしまったら、支払ったお金はどうなるの?」

  • 「弁理士なら誰に頼んでも結果は同じじゃないの?」

このような疑問を持つのは当然のことです。

結論から申し上げますと、商標登録は「誰に(どの事務所に)依頼するか」によって、登録の成功率だけでなく、その後のビジネスの守られ方が大きく変わります。

医者に「外科」や「内科」の専門分野があるように、弁理士にも「特許(技術)」が得意な先生と、「商標(ブランド)」が得意な先生がいます。ここを見誤り、目先の安さだけで選んでしまうと、「お金と時間をかけたのに商標が取れなかった」「登録はできたが、肝心の商品で権利が使えなかった」という事態になりかねません。

この記事では、数多くの商標案件を扱ってきたプロの視点から、「商標登録・出願に本当に強い事務所・弁理士の見極め方」を徹底解説します。

表面的な情報に惑わされず、あなたのビジネスを確実に守るパートナーを見つけるための判断基準としてお役立てください。


1. そもそも「商標登録に強い」事務所・弁理士とは?

多くの経営者様が、「商標に強い=出願手続きが早い・安い」あるいは「登録実績数が多い」と単純に考えてしまいがちです。

もちろんスピードや価格、実績数も大切ですが、プロが考える「強さ」の本質は別のところにあります。

それは、「トラブル(拒絶理由)が発生した時の突破力」と「ビジネスを守る戦略眼」です。

真価が問われるのは「拒絶理由通知」が来た時

特許庁に商標を出願すると、審査官が「似たような商標がないか」「単なる普通名称ではないか」などを厳格に審査します。

すんなり登録される場合もあれば、「このままでは登録できません」という通知が来ることがあります。これを「拒絶理由通知」といいます。

実は、この通知が来た時こそが弁理士の腕の見せ所なのです。

  • 一般的な事務所(事務処理中心)の場合:

    「特許庁からダメだと言われたので、諦めましょう」と、すぐに白旗を上げてしまうことがあります。あるいは、形式的な反論しかせず、結果として審査に通らないケースです。

  • 商標に強い事務所の場合:

    「この拒絶理由は反論の余地がある」と判断し、過去の膨大な判例や審決例を駆使して、**「意見書」**という反論文書を作成します。「一見似ている商標があるが、取引の実情を考慮すれば混同の恐れはない」「この言葉は造語としての特徴がある」といったロジックを組み立て、審査官の判断を覆して登録(逆転登録)へ導きます。

この「泥臭い交渉力」や「論文力」こそが、商標に強い弁理士の証です。

「点」ではなく「面」でビジネスを守る提案力

ただ言われた通りの「ネーミング」と「区分(ジャンル)」で出願するだけなら、AIや格安サービスでも可能です。

しかし、強い弁理士は以下のような視点でヒアリングを行います。

  • 「今はアパレル販売だけれど、将来的にカフェ展開や雑貨の販売も考えていませんか?」

  • 「このロゴは横書きだけでなく、アイコンとして短縮形でも使いませんか?」

ビジネスの将来像を予測し、抜け漏れのない権利範囲(指定商品・役務)を提案できるかどうかが重要です。

狭すぎる権利は他社に隙を与え(模倣品を排除できない)、広すぎる権利は無駄なコストになります。このバランス感覚を持っているのが「強い事務所」です。


2. 商標登録に強い事務所を見極める5つのチェックポイント

では、具体的にホームページや面談の際に、どこを見ればよいのでしょうか。

失敗しないための5つのチェックポイントをご紹介します。

① 「商標専門」の記載と実績

弁理士業界の事実として、弁理士の多くは「特許(技術発明)」の専門家です。理系出身者が多く、技術文書を書くのは得意でも、商標のような「ブランド論・マーケティング」が絡む分野を苦手とする先生も実は少なくありません。

ホームページを確認する際は、以下の点に注目してください。

  • トップページや目立つ位置に「商標」の文字があるか(特許の「ついで」にやっていないか)。

  • 具体的な「商標登録の実績数」や「取り扱い事例」が掲載されているか。

  • あなたの業界(IT、飲食、美容、製造など)での実績があるか。

特に、業界特有の慣習やトレンド(流行り言葉など)を理解している事務所であれば、商標の識別性(独自性)を主張する際の説得力が違います。

② 「中間処理(拒絶対応)」の成功率・姿勢

前述した通り、審査で引っかかった時の対応力(中間処理)が重要です。

問い合わせの際に、あえてこう聞いてみてください。

「もし特許庁から拒絶通知が来たら、どう対応してくれますか?」

「他所で断られた難しい案件でも相談に乗ってくれますか?」

この質問に対し、「うちは調査が完璧なので大丈夫です」と楽観的な答えしか返ってこない場合は要注意です。商標審査には審査官の主観も入るため、100%確実な調査は存在しません。

逆に、「その場合は、過去の〇〇という判例を用いて意見書を作成します」「リスクはありますが、こう変更すれば通る可能性があります」と、具体的な打開策(プランB)を提示してくれる事務所は信頼できます。

③ 料金体系の透明性(トータルコスト)

商標登録にかかる費用は、主に「出願時」と「登録時」の2回発生します。

「出願手数料 0円!」という広告をよく見かけますが、安さだけで飛びつくのは危険です。後から高額な費用が発生するケースがあるからです。

【よくある追加費用の罠】

  • 成功報酬が高い: 出願は安くても、登録時の手数料が相場より高い。

  • 拒絶対応費用が別料金: 審査に引っかかった際の「意見書作成費用」が高額に設定されている。

  • 期間管理料: 更新時期の通知だけで費用が発生する。

強い事務所は、目先の安さで釣るのではなく、「最終的に登録完了までいくらかかるか」を明確に見積もり提示します。「拒絶対応費用」まで含めたトータルコストで比較検討しましょう。

④ レスポンスの速さ(スピード感)

商標登録は、世界共通で「先願主義(早い者勝ち)」のルールです。

タッチの差で他社に出願されてしまうと、それを取り戻すのは極めて困難です。そのため、ビジネスの現場では「1日、2日の遅れ」が命取りになります。

  • 問い合わせへの返信は24時間以内に来るか。

  • 調査や出願手続きに着手するまでのリードタイムは短いか。

チャットツール(SlackやChatwork、LINEなど)での連絡に対応している事務所など、現代のビジネススピードに合わせたコミュニケーションができるかも重要な選定基準です。

⑤ 「リスク」を正直に説明してくれるか

「100%登録できます」「絶対大丈夫です」と断言する弁理士には注意が必要です。審査を行うのはあくまで特許庁であり、弁理士ではありません。

誠実で強い弁理士ほど、事前の商標調査の段階で、不都合なリスクも正直に伝えます。

  • 「登録可能性は60%(△判定)です。理由は、先行商標に〇〇があるからです」

  • 「このままだと難しいので、ロゴとセットでの出願を検討しましょう」

このように、「なぜ難しいのか」「どうすれば可能性が上がるのか」をセットで説明してくれる事務所を選びましょう。耳障りの良いことしか言わない事務所は、後でトラブルになった際に責任を回避する傾向があります。


3. タイプ別比較:格安オンラインサービス vs 商標専門の弁理士事務所

近年増えている「AI活用・格安オンライン商標サービス」と「弁理士が担当する事務所」、どちらを選ぶべきなのでしょうか。それぞれの特徴を表にまとめました。

比較項目 格安オンラインサービス 商標に強い弁理士事務所
費用の目安 低価格(手数料数千円〜) 標準的(手数料数万円〜)
手間 自分で入力・区分選択が必要 弁理士に丸投げ・ヒアリングベース
調査・判断 AIや簡易システムによる判定 弁理士による詳細な調査・判断
提案力 システム的な提案のみ 事業戦略に合わせた権利範囲の提案
拒絶時の対応 自分で対応 or 別途高額オプション 経験に基づく高度な反論(意見書作成)
向いている人 予算重視、単純な名称、捨て案件 絶対に権利を取りたい人、事業拡大予定

結論:使い分けが重要です。

予算がなく、かつ「完全にユニークな造語(他とかぶる可能性がほぼゼロ)」であれば、オンラインサービスを利用するのも一つの賢い選択です。

しかし、「絶対に商標を取りたい重要なブランド」や「少しでも一般的な言葉を含む(他社と似る可能性がある)名称」の場合は、最初から専門の弁理士事務所に依頼することを強くおすすめします。

オンラインサービスで出願して拒絶され、そこから慌てて弁理士に駆け込むと、途中からの引き継ぎ費用などで、かえって高くついてしまうケースが後を絶たないからです。


4. 知的財産事務所エボリクスが商標登録・出願に選ばれる3つの理由

ここまで「強い事務所の選び方」をお伝えしてきましたが、当事務所、知的財産事務所エボリクスは、まさにこれら全ての基準を満たす商標のプロフェッショナル集団です。

私たちが多くの企業様に選ばれ続けている理由をご紹介します。

① 拒絶理由通知からの「逆転登録」に強い

当事務所の最大の特徴は、「諦めない粘り強さ」です。

他事務所やご自身での出願で「拒絶査定」となってしまった案件のご相談も積極的に受け付けております。

過去の膨大な審決例データベースと、独自のロジック構築ノウハウにより、一見難しいと思われる案件でも数多くの登録を勝ち取ってきました。

(※ここに具体的な実績があれば追記:例「昨年は他所で断られた案件の〇〇%を登録に導きました」など)

② 「ビジネス視点」での戦略的提案

私たちは単なる「手続き代行屋」ではありません。

お客様のビジネスモデルをヒアリングした上で、「現在必要な権利」だけでなく「将来のリスクを防ぐ権利」をご提案します。

無駄な区分を省いてコストを抑えつつ、競合他社に模倣されない強固なブランド保護を実現します。お客様の事業のパートナーとして、商標戦略を共に考えます。

③ スピード対応と明朗会計

「時は金なり」。ご依頼から出願までのスピードを重視し、最短で[即日/翌日]の出願が可能です。

また、費用については着手前に必ず詳細なお見積りを提示し、ご納得いただいてから進めます。「後から知らない請求が来た」ということは一切ございませんので、安心してご相談ください。


5. よくある質問(FAQ)

最後に、商標登録に関してよくいただくご質問にお答えします。

Q. 自分で出願することはできますか?

A. 可能ですが、おすすめはしません。

ご自身で願書を作成し出願することは可能ですが、区分の選択ミスや、類似商標の調査漏れにより、登録できないリスクが高まります。また、一度提出した書類の内容は後から変更できないため、取り返しがつかない失敗をする可能性があります。

Q. 地方の会社ですが、依頼できますか?

A. はい、全国対応可能です。

現在はZoomやチャットツール、メールでのやり取りで完結するため、遠方のお客様からのご依頼も多数いただいております。ご来所の必要はありません。

Q. まだネーミングが確定していませんが、相談できますか?

A. もちろんです。

むしろ、確定前の段階でご相談いただくのがベストです。「A案とB案、どちらが商標登録しやすいか?」といった観点からアドバイスが可能ですので、無駄な手戻りを防げます。


まとめ:商標はビジネスの「土台」。安さだけで選ばず「守れる」パートナーを

商標登録は、一度登録されれば10年間(更新すれば永続的)にわたって、貴社のビジネスを守り続ける大切な資産となります。

出願時の数万円の差を惜しんで格安サービスを選び、結果として登録できなかったり、使い勝手の悪い権利になってしまったりしては、本末転倒です。

商標権侵害で訴えられたり、ブランド名を変更せざるを得なくなったりした場合の損失は、数千万円〜数億円規模になることもあります。

だからこそ、「本当に実力のある事務所」をパートナーに選んでください。

当事務所では、初回のご相談や簡易的な商標調査を承っております。

「このネーミングで登録できるか知りたい」「他で難しいと言われたが何とかならないか」など、どのようなお悩みでも構いません。

貴社の大切なブランドを守るために、私たちが全力でサポートいたします。まずはお気軽にお問い合わせください。