コンテンツまでスキップ

デザイン保護事例-Google社のアプリUI/UX

google デザイン保護事例

目次

 Google(グーグル)社の意匠登録

  1. 意匠登録第1623178号 チャット機能付き電子計算機
  2. 意匠登録第1621588号  携帯情報端末

アプリのUI/UXデザインは、ライバル企業と差別化を図る上で重要ですが、それを意匠で保護して他社を排除するということをしない会社が多いように思います。優れたUI/UXはユーザを引き付け、アプリを利用率アップにも繋がります。ここでは、数ある企業の中から、有名アメリカ企業のGoogle(グーグル)社のデザイン保護事例として、その意匠登録をご紹介します。

1.意匠登録第1623178号 チャット機能付き電子計算機

<弁理士コメント>

意匠に係る物品の説明には、「チャット機能」と記載されているため、このような機能と、アプリのアイコンデザインについて、意匠で保護している。権利範囲としては、単にアイコンそのものに効力が及ぶのではなく、機能(チャット機能)の共通や、 電子計算機の範囲内に収まる物品(主としてスマホを想定していると思われる) 。アプリのアイコンデザインの良し悪しによって、ダウンロード数に影響があると言われおりますので、模倣から保護するために有効です。
チャット機能付き電子計算機のアプリ

【意匠権者】グーグル エルエルシー
【意匠に係る物品】チャット機能付き電子計算機
【意匠に係る物品の説明】本物品は、チャット機能付き電子計算機である。チャット機能は、複数の画面から構成される。正面図の表示部に表されたアイコンをタッチ等により選択すると、現在表示されている画面から別の画面へと遷移する。
【意匠の説明】実線で表した部分が部分意匠として意匠登録を受けようとする部分である。一点鎖線は、部分意匠として意匠登録を受けようとする部分とその他の部分との境界のみを示す線である。背面図及び底面図は、意匠登録を受けようとする部分が表れないため省略する。
 

2.意匠登録第1621588号  携帯情報端末

<弁理士コメント>

本件意匠は「メッセージ通信機能」を有する形態情報端末を保護しています。主として、スマホのチャット画面の機能デザイン(UI/UX)を保護していると思われます。上記画像において、実線部分が権利を要求している部分です。アイコンの例とは異なり、入力表示欄とスライドバーと表現かインジケーターとのデザイン上の関係性や、個々の機能などを保護することにより、ユーザが操作しやすいように工夫されていると思われます。それを意匠で保護しています。この点は特許でも保護できます。当事務所では、どちらで保護するか、どちらが権利取得しやすいか、権利範囲が広いか、知財ミックスの視点でアドバイスします。
名称未設定のデザイン (1)
【意匠権者】グーグル エルエルシー
【意匠に係る物品】携帯情報端末【意匠に係る物品の説明】本物品はメッセージ通信機能を有する携帯情報端末である。表示画面に表された画像は、当該機能を発揮できる状態にする操作を行うためのものであって、メッセージの入力・編集・表示ならびに文字装飾等の操作に関するものである。表示画面における各部の名称を示す参考図に示すように、作成中のメッセージは入力表示欄に表示され、スライドバー上の表現力インジケーターを上下にスライドさせることにより、メッセージの文字サイズを変更したり、文字装飾を施したりすることができる。
【意匠の説明】
部分意匠として意匠登録を受けようとする部分を実線で、それ以外の部分を破線で表した。背面図、左側面図及び底面図は、意匠登録を受けようとする部分が表れないため省略する。