今回は、デザイン保護事例として画像意匠を特集します。アップル、ヤフーなどのIT企業は特許だけではなく、意匠登録についても力を入れていることがわかります。 目次 意匠登録第1694011号...
デザイン保護事例-意匠で保護するファッション
ファンションの保護事例を紹介します。
ファッションのデザインは保護できないと思われがちですが、実は意匠登録で保護することができます。大切なブランドだからこそ、思いのあるデザインだからこそ意匠で保護し、模倣から守る必要あります。意匠の場合は特許などと比べて審査のハードルが高いものではなく、過去に似たようなデザインがなければ意匠登録することができます(※正確には、その他の条件もあります。)。
以下、意匠登録によるファッション保護事例をご紹介します。
目次
Tシャツ1 意匠登録1694182・1694181 CQK
Tシャツの表のデザインとTシャツ全体の形状も含めて意匠登録している例。Tシャツの形状も保護範囲は含まれるがありふれた形状であるので、オーソドックスなTシャツはすべて保護範囲に含まれる可能性がある。
Tシャツ2(部分意匠) 意匠登録1489742
四角で囲った二点鎖線の内側のパンダの絵柄について保護しており、その四角の外側は破線で描かれているので保護範囲からは除外される。つまり、破線部分については多少の形状変化があっても保護される。
ベスト(全体意匠) 意匠登録1538134
意匠権者はナイキ イノヴェイト シーヴィー。ベストの模様ではなく、全体のシルエットについて保護している。左側にジッパーがついており、さらにその左側に長尺のデザインが付与される点が特徴だと思われる。
ベスト(部分意匠) 意匠登録1573101
全面の左胸元ポケット、下方の左右ポケット、背面の尾錠は破線で描かれているので権利範囲から除外されなんでもいいことなる。全面のボタンが複数ある点とボタンの大きさが違う点が特徴となる可能性が高い。
AUTHOR / 執筆者
杉浦 健文 (SUGIURA Takefumi)
知的財産事務所エボリクス(EVORIX) 代表弁理士
特許・商標・意匠・著作権の出願から審判・侵害訴訟まで、IT・製造・スタートアップ・ファッション・医療など幅広い業種のクライアントを支援。AI・IoT・Web3・FinTech等の先端分野の知財戦略にも精通。日本弁理士会/アジア弁理士協会(APAA)/日本商標協会(JTA)等 複数団体所属。